Googleで「プログラミング 始め方」と検索すると数多くの学習方法がヒットします。
しかし、どの学習方法も抽象的な内容が多く「結局何から始めていいのか具体的な手順が知りたい!」と思われる方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな方のために、どこよりも具体的なプログラミング学習の始め方についてお話しします。
プログラミング学習を始めるにあたって
今回の記事では、どこよりも具体的なプログラミング学習方法を記載することをテーマとしていますが、どうしても始めにお伝えしなければならない点があります。
それは、プログラミング学習を始めるための
- モチベーションを明確にする
- ゴール設定を行う
という2点です。プログラミングの挫折率は9割とも言われるほど挫折率が高いので、最初だけお付き合いいただければと思います。
プログラミング学習の目的を持とう
まず、勉強法についてお話しする前にプログラミングを始める目的を考えましょう。
こういうものが作りたい!と明確にあれば勉強も始めやすいですし、どの分野を勉強すべきか見当もつきます。
一例を挙げると、
・AIで最先端のデータ分析をしたい
・みんなに使われるようなスマホのアプリを作りたい
・夢中になってのめり込んでしまうゲームを作りたい
かなど、あなたの思考によって学ぶべき方法は変わってきます。
最も挫折しやすいパターンとしては、なんとなく今後プログラミングが使えそうだから学習したいという理由です。勉強を始めるきっかけは何でもいいと思いますが、その目的が明確であればあるほど続けやすいのも事実です。
難しく考えず最近流行っているこんなアプリを作りたい!みたいなレベルでも十分です。今回は、Webやアプリなど「Webサービスを作る」ことの学習を始める目的として学習方法をお話します。
できればプログラミングを始める前に指導者を見つけよう

最近は、様々な無料でプログラミングを学べるサービスも提供されているので、独学で大丈夫と思われるかもしれません。
しかし、自分が知りたいことについて教えてくれる、相談ができる相手がいるだけで勉強効率は2倍変わります。
プログラミング学習を始めたばかりの方は、経験者なら5分で解決できる問題を2時間も3時間も時間を使います。経験者がいるだけで、あなたの学習効率は劇的に上がるのです。
どれだけその道のことを知り尽くしたプロのスポーツ選手でも、必ず指導してくれるコーチが存在します。プロですらコーチが必要なのに初心者でコーチが不要なわけがありません。
もし、近くにプログラミングを教えてくれる人がいない!と思われる方はココナラやタイムチケットなどのサービスを利用すれば、オンラインで安価に教えてもらうことが可能です。
また、エンジニアの勉強会に参加する手段もあるので、よければ下記記事も参考にしてみてください。
最強のプログラミング学習方法は写経
個人的な意見ではありますが、最強のプログラミング学習方法は写経です。
写経とは、一言で言うと「書き写すこと」です。つまり、既にあるコードを書き写して実際に動かしていくのです。
本当に効果があるの?と思われるかもしれませんが、Linuxの開発に参加されている小崎資広さんも
黙って写経は意外とね、勉強の方法としてはかなり上位でいい感じ。
プログラミング言語は「黙って写経」──カーネルハッカー・小崎資広(4)(https://cybozushiki.cybozu.co.jp/articles/m000319.html)
何もわからない状態で闇雲に触るよりも、確実に正解があるチュートリアルで動くことを確認する方が高い学習効率で学習することができるのです。
プログラミングの学習時間を1ヶ月で設定しよう
まずは、今回お話する内容の学習期間を1ヶ月として設定してみましょう。
なぜ、1ヶ月かというと「意志の強さだけで頑張れる」上に「一定のアウトプットを残せる」期間だからです。
3ヶ月頑張ると聞くと抵抗を感じる方も多いと思いますが、1週間あたり平日2時間×5、土日7.5時間×2で1ヶ月なら約100時間もの時間を確保できます。
100時間もの時間を確保できれば、世界中の誰もがアクセスできるWebサイトを作ることは難しくありません。まずは1ヶ月頑張ってみませんか?
プログラミング学習の始め方概要
Webサイトを制作するまでに必要な手順は大きく2つです。
- Progateというサイトでプログラミングとはどのようなものか学ぶ
- 本の写経で実際にWebサイトの制作をする
また、今回紹介する学習方法では約3,000円の費用がかかります。(とはいえプログラミングスクールだと数十万円ものお金がかかるので、よっぽどコスパが高いとは思いますが)
Progateでプログラミングを知る

初心者がプログラミングを始めるには、もはやデファクトスタンダードとも言えるProgateという学習サイトがあります。
こちらのHTML&CSSコースの初級編・中級編の学習コース・道場コースをやっていきましょう。
中級編をするためには月額980円の有料会員にならなければなりませんが、自己投資としては安い金額ではないでしょうか。
progateにかかる時間はおよそ18時間なので、最初の1週間で片付けてしまいましょう!
Progate(目安時間 18h)
学習コース HTML&CSS初級編(目安時間 3.8h)
学習コースHTML&CSS中級編(目安時間 4.5h)
道場コースHTML&CSS初級編(目安時間 2.5h)
道場コースHTML&CSS中級編(目安時間 3.3h)
学習コースHTML&CSS上級編(目安時間 2h)
道場コースHTML&CSS上級編(目安時間 1.6h)
本でWebサイトの制作について学習する
progateでのプログラミングは他にも様々なコースがありますが、できるだけ早く自力でサイトを作成するようにしましょう。
というのもprogateを学習しただけで、実際にサイト制作するほどのスキルをつけられるか?と聞かれると答えはNoだからです。
参考記事: 「progateをどれだけやったら仕事ができるの?」に採用について考えてる側から答えたい
したがって、早めにWebサイト制作の本などで ”作る” 技術を身に付ける必要があります。Webサイト制作の本でわかりやすい本は数多くあるので、どれでもいいのですが、下記の本あたりがいいかなと思います。
これらの内容をわからなくてもとにかく3週間で最後までやり切ってください
いちばんよくわかるHTML5&CSS3デザインきちんと入門 (Design&IDEA)
本の写経を終えた後は?
上記の方法であれば、1ヶ月で簡単なWebサイトを作れるようになったはずです。
プログラミングの学習を一通り終えると次はJavaScriptやPHPなど、よりシステム寄りの学習に入っていきたいと思いますよね。
しかし、まだ本を終えただけでは、本当に自分でWebサイトを0から作成できるかどうかはわかりません。
したがって、写経を終えた方は、システムよりの実装に入る前に
- Webサイトのトレース
- クラウドソーシングで仕事をしてみる
Webサイトのトレースで学習を定着させる
トレースとは、簡単に言うと他のサイトをそのままHTMLとCSSで実装することです。JavaScriptのアニメーションを無視してまずはデザインのみHTMLとCSSで実装します。
例えば、UberのWebサイトはシンプルな構成で比較的トレースがしやすいのではないかと思います。アイコンや画像はダウンロードして実装しましょう。

PC版とスマホ版でトレースが完全にできれば、簡単な仕事を取ることができるレベルになっていますよ!
クラウドソーシングで仕事を取る
ここまででも学習という意味では十分ですが、より実践的なスキルを身につけるには仕事をするのが一番でしょう。
crowdworksやlancersといったサイトであれば、簡単なWeb制作の仕事を取ることができます。
例えば、crowdworksのHTML&CSSコーディングの案件で下記のような案件があります。

こういったコーディング案件であれば、これまでのスキルの積み重ねがあれば仕事を取ることができます。
写経やトレースなどの学習もプログラミングレベルを上げてくれますが、実際の仕事で得られる経験がやはり最も大きいです。
技術力がまだ浅い方に向けての仕事の取り方について解説した記事を書いたのでこちらも合わせてご覧ください!