プログラミングのPCでどれを購入すべきか迷いますよね。
僕は、MacとWindowsの両方でプログラミングの仕事をしたことがあり、自分のPCも3回ほど買い替えています。
この記事では、そんな僕が
- プログラミングのPCにMacをおすすめする理由
- プログラミングのPCを選ぶ基準
- プログラミングに必要なスペック
について解説していきます。
また、補助的に以下のことも解説していきます。
結論を始めに言っておくと、一般的なプログラミング用のPCは以下がおすすめです。
それでは見ていきましょう。
プログラミングのPCを選ぶ2つの基準
プログラミングのPCを購入したいけど、何を基準にして選べばいいのかわからない方も多いかと思います。
まず、プログラミングのPCを選ぶにあたって、WindowsにするかMacにするか迷うかと思います。
WindowsとMacのどちらを選ぶべきか以下の2つの基準を確認すればいいでしょう。
- 学習する内容
- 価格
プログラミングのPCを選ぶ基準①: 学習する内容
基本的に僕は、プログラミングを学習するならMacをおすすめしています。
しかし、学習内容によってはWindowsでなければならないパターンも十分に考えられます。
具体的には、「PCゲームを開発したいと考える人」です。
PCゲームを作るならWindows
もし、プログラミングでPCゲームを作ることを考えているなら、Windowsを購入するべきです。
なぜなら、Windowsの方が以下の点でMacよりも優れているためです。
- PCゲームの豊富なライブラリを使うことができる
- プログラミングの情報量が多い
- Windowsを前提としたゲームが多い
MacにWindows環境を作ることもできますが、そうするとかなりのスペックを必要としますしおすすめできません。
PCゲームを作ることを考えるなら以下のPCなどがおすすめです。
プログラミングのPCを選ぶ基準②: 価格を抑えるならWindows
PCを選ぶ上で価格も気になるポイントの1つです。
同じスペックであれば、基本的にWindowsの方が安いです。
一例として予算を10万円として、どれくらいスペックに差が出るのか見てみましょう。
Windows 14インチ | MacBook Air 13インチ | |
価格 | 90,893円 | 119,800円(最安) |
CPU | Core i7/1.8GHz/4コア | Core i5/1.8GHz/2コア |
メモリ | 8GB | 8GB |
ストレージ | 1TB(SSDとHDD総合) | SSD 128GB |


並べてみると、Windowsの圧勝ということがわかりますね。
どれくらいのスペックを要求するかにも変わりますが、MacはWindowsのおよそ1.5倍くらいというのを1つの目安として考えておきましょう。
プログラミングのPCにMacをおすすめする理由
Windowsは価格面では優れているものの、Web系のエンジニアであればMacをおすすめします。
その理由としては、下記の3つです。
- 技術力の高い企業はMacを採用している
- 開発環境が作りやすい
- web上にある情報量が多い
技術力の高い企業はMacを採用している
まず、技術力の高いweb系企業は、WindowsではなくMacを採用している傾向があります。
なぜなら、こうした会社はエンジニアファーストの企業文化があり、優秀なエンジニアも定着率が高いためです。

もし、あなたが「自身の技術力を高められる企業に行きたい!」と考えるなら、入社前からMacに慣れておいた方がいいでしょう。
今後の働く環境を考えてもMacはおすすめできるPCというわけなのです。
開発環境が作りやすい
また、MacはWindowsと比較して開発環境が作りやすいです。
いくつか理由はありますが、Macにはデフォルトでターミナルというアプリが入っています。

細かい説明は省きますが、このターミナルを使ってプログラミングの環境を作るのがとにかく簡単です。
開発環境の構築は、プログラミングを学んだ人でも、最も苦戦する手順の1つです。
その環境構築のハードルを低くできるMacをおすすめするのは、必然と言えるかと思います。

Windowsはかゆいところに手が届かない感じがするよ…
web上にある情報量が多い
特にweb系の技術に関しては、Macを前提とした情報が多いです。
例えば、「Ruby on Railsの環境構築方法」についてGoogleで調べてみましょう。

Macで検索しているためとも考えられますが、このように上位4つの記事が全てMacを前提としています。
このようにweb系の情報はMacを前提としていることが多く、Macであればスムーズに学習できるでしょう。

公式の手順通りなのにエラーが出る…となるのはWindowsが多い印象だよ!
プログラミングのPCに必要なスペック
プログラミングを学習するPCを購入するにあたって、スペックは最重要視するべき項目です。
もし、プログラミングの目的に対して十分なスペックでなければ、PCが重くて開発なんてできない!という悩みにも繋がりかねません。
したがって、自分の環境に必要なスペックをしっかり見極めましょう。
CPU
CPUって言われても何?と思われる方も多いかと思いますが、一言で言うと「パソコンが重い!」と感じるかに大きく影響を与える部分です。
例えばですが、パワーポイントを開くときに「なかなか起動しない?」と感じる場合は、CPUが十分でないために動作が重く感じます。
とはいえ、必要なCPUなんてわからない!という方も多いかと思うので、以下に目的別で必要になるCPUをまとめてみました。
- HTML+CSS+JavaScriptなどのコーディングが中心・・・Core i3
- Ruby on RailsやPHPなどサーバーサイド開発も行う・・・Core i5
- ディープラーニング、機械学習を行う・・・Core i5(別途GPUが必須)
- アプリ開発が中心でAndroidも開発を行う・・・Core i7(Core i5でも可)
およそ、どのような目的をするにしてもCore i5のPCを購入しておけばOKという認識でいいかと思います。
メモリ
こちらもCPUと同様パソコンの動作速度に大きく関わりを持つ部分です。
CPUは処理速度にあたるため「人間の脳」と言われ、メモリは一時的な記憶領域にあたるため「作業スペース」と例えられます。
したがって、「PCの速度 = CPUの性能 ×メモリ」と表すことができます。
こちらも、どのような作業をするのに、どれくらいのメモリが必要になるかまとめてみました。
- HTML+CSS+JavaScriptなどのコーディングが中心・・・4GB
- RubyやPHPなどサーバーサイド開発も行う・・・8GB(仮想環境を使わなければ4GBでも可)
- ディープラーニング、機械学習を行う・・・32GB(16GBでも可)
- アプリ開発が中心でAndroidも開発を行う・・・16GB(8GBでも可)
こちらも1つの目安としては、メモリの容量が8GBあるかどうかを基準にするのがいいかと思います。
ストレージ
続いてストレージですが、パソコンの保存容量のことです。ストレージが大きければ大きいほど、PCに多くの画像やファイルを保存することができます。
ストレージには大きく分けるとSSDとHDDの2種類があり、以下のような特徴があります。
読み込み速度 | 価格 | |
SSD | 高速 | 高い |
HDD | 低速 | 安い |
こちらは、基本的にSSDの256GBをおすすめします。Google driveやDropBoxで有料プランの方は128GBでも可能かと思います。
ただし、機械学習などの学習で大量に画像を保存するケースでは、価格との兼ね合いでHDDを選択するのはありかと思います。
GPU
webの開発をしたい方は、この節は読み飛ばしていただいて構いません。
もしあなたが、機械学習を学ぶためにMacの購入を検討しているのであれば、PC以外に外付けのGPUを購入しなければなりません。
機械学習をするためには、高速な処理能力が必要になるため、CPUだけではまともに学習をすすめることは不可能です。
Macに対応している外付けのGPUについては、公式サイトに記載しているのでそちらを確認するようにしましょう。
【目的別】おすすめのMacとスペックを紹介
では、それぞれの目的別におすすめのMacを紹介していきます。
ざっくりと以下のようになります。
Webコーダーなどコーディング作業がメインの人
価格 | メモリ | CPU | ストレージ | |
MacBook Air(旧式) | 5~7万円 | 4GB | Core i5 | 128GB |
HTMLやCSSとコーディング作業を行う人におすすめのPCは上記のMacBook Airです。
今は、最もメモリが小さいMacが8GBのため、メモリが4GBのMacは基本的に全て中古になります。
しかし、その分価格も非常に安く、中古といえど店舗で保証をつけることも可能なため、かなり割安にMacを手に入れることができます。
とはいえ、中古にどうしても抵抗がある人は、次の「PHPやRubyを始めとしたプログラミング作業がメインの人」で紹介するMacの購入を検討するのがいいかと思います。
PHPやRubyを始めとしたプログラミング作業がメインの人
価格 | メモリ | CPU | ストレージ | |
MacBook Air | 12万円前後 | 8GB | Core i5 | 128GB |
主にPHPやRubyといった言語の開発を行う人におすすめのPCは上記のMacBook Airです。
メモリも8GBあれば、ほとんどの場合仮想環境の構築などをしても、快適な動作環境を得られるかと思いますし他に負荷の大きな処理がかかることもあまり考えられません。
ストレージだけは、256GBにしたい!という人もいるかと思いますが、基本的にはこちらのPCで事足りるかなと思います。
スマホアプリ開発を行う人
価格 | メモリ | CPU | ストレージ | |
MacBook Pro | 23~28万円 | 16GB | Core i7 | 256GB |
主にスマホアプリの開発を行う人におすすめのPCがMacBook Proです。
価格がぐんと上がりますが、スマホアプリの開発では、基本的に非常にメモリを使うツールが必要になるためどうしても価格が高くなってしまいます。
その代わり、僕も上記とほとんど同じスペックのPCを使っていますが、全ての動作が快適に行えて不満に思ったことは一度もありません。
しかし、何度も言いますが価格は高いので、購入する場合は少し慎重になる必要があるかと思います。

端末を直接つなげて開発する方法もあるけど、やりにくいから高くてもスペックの高いPCを購入することをおすすめするよ
Macを格安で購入する方法
Macを購入しようと思うと、価格をネックに感じる人も多いかと思います。
しかし、最新の型にこだわらなければ、以下の2つの方法でMacを格安で購入することができます。
- 公式サイトから購入するならMac整備済み製品
- 2019年12月更新:非公式サイトから購入するならAmazonがおすすめ!
公式サイトから購入するならMac整備済み製品
まず、公式サイトから手に入れたいと考える方には、Appleの整備済み製品を購入することをおすすめします。
つまり、わずかな期間誰かの手に渡ったものの、ほぼ新品の商品を低価格で購入できるのです。
ただし、
- 時期によって在庫の変動がある
- 細かなカスタマイズができない
- 人気製品は数が少ない
などのデメリットもあるため、まずは一度自分が欲しいPCがあるか覗いてみましょう。
Macを買うなら合わせて買いたい補助ツール
ここまでプログラミングでMacを購入するにあたって、スペックから安く買う方法まで解説してきました。
僕もMacユーザーですが、「この商品もあとから必要になった…」というケースは少なくありません。
そのため、Macを購入するなら合わせて買っておきたい補助ツールを紹介します。
Type C <=> USB変換アダプター
最近のMacは全てType Cと呼ばれるコネクタになっています。
しかし、外付けハードディスクなどは、コネクタがUSBのものが多く、アダプターで変換しなければ使用することができません。
価格が高いわけでもないので、とりあえず購入しておくのがいいですね。
外付けHDD
新たなMacを購入すると当然ですが、PCのデータ移行作業をしなければなりません。
そうなると外付けHDDで一時的にデータを保存しておく必要があります。気になるのはデータ容量ですが、1TBも確保しておけば十分です。
外付けHDDはApple公式の製品もありますが、価格が倍くらい違うので価格を抑えて容量を上げるのが賢い選択と言えそうですね。
Macインナーケース
家だけでなく、Macを外で使いたい人も少なくないですよね。
その際にMacをそのままカバンに入れる勇気のある人は少ないのではないでしょうか笑
どのサイズでも2000円前後でおしゃれなインナーケースが購入できるので、合わせて見ておきたいですね。
まとめ
ここまでの記事のポイントをまとめます。
- web系エンジニアを目指すならMacがおすすめ
- プログラミングのPCを選ぶ4つの基準
- Windows or Mac
- スペック
- 価格
- 画面サイズ
- Macを購入するなら整備済み製品が安い
ここまで、プログラミングのPCに必要なスペックとMacをおすすめする理由について解説してきました。
特別スペックの高いPCを用意する必要はありませんが、安い買い物でもないので、やはり失敗したくないですからね。
公式サイトは正直高いので、個人的には最新の型を追い求めないならAmazonで十分かなと思います。
もし、Amazonで購入されるのであれば、ギフト券の有無で1万円以上価格が変わってしまうので、ぜひギフト券も活用していただければと思います。
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