- ポートフォリオを作ってみたけどレベルが低い
- そもそもスキルがないので魅力的に見えない
- 載せられる作品がないから見栄えしない
未経験からエンジニア転職を目指す人は、誰もが一度はこのような悩みを抱えます。
しかし、多くの場合、実務未経験で100%満足いくポートフォリオでなくても問題ないです。
今回は、現役エンジニアであり、エンジニア未経験者の採用担当もすることのある僕が
- 未経験エンジニアのポートフォリオに求めるスキル
- ポートフォリオで押さえるべき4つのポイント
についてお話します。
【大前提】未経験から転職を目指すならレベルが低いのはOK
まず、そもそも実務経験がないのであればポートフォリオのレベルは低くて当たり前です。
したがって、ポートフォリオを作るとき「最低限のスキル」があり「採用担当に伝わる」ものが作れているか?が重要になります。
エンジニア未経験者に求めたい「最低限のスキル」とは
一般的にエンジニア未経験者に求められる「最低限のスキル」とは、以下の項目を満たしていることです。
- HTML/CSS/jQueryでwebサイトを作れる
- お問い合わせフォームが作れる
- データベースの簡単な操作ができる
もちろん企業によって求めるレベル感は違うよ!
以前、転職者36名を対象にアンケートを取りましたが、転職者の約60%が3ヶ月で転職できるレベルまで到達しています。
したがって、ポートフォリオのスキルレベルが足りているのだろうか?と悩む人は、
- データベースの簡単な操作ができるか
- 学習期間は3ヶ月ほどかけているか
を基準の1つにしてみるといいでしょう。
エンジニア転職に必要なレベルについては以下の記事でも詳しく解説しています
「採用担当に伝わる」ポートフォリオとは
また、スキルは十分だとしても、その実績を採用担当に伝わらなければ意味がありません。
せっかくポートフォリオを作っているのに、見栄えが悪いだけで減点対象になる場合も否定できません。
ちょっとした体裁を整えることも意外と重要!
では、どのようなポートフォリオが採用担当に伝わるのか?といわれると、ポイントは2つです。
- ポートフォリオに書くべき内容を漏らさないこと
- レイアウトの体裁を整えること
詳しくは、次の「実務未経験者がポートフォリオで押さえるべき項目」で解説していきます。
とはいえデザインにこだわりすぎるのも失敗に繋がるので要注意!
デザインにこだわりすぎるのは危険!という話を以下の記事でも解説しています。合わせてご覧ください
実務未経験者がポートフォリオで押さえるべき4つのポイント
では、実際にポートフォリオを作るにあたって押さえるべきポイントを解説していきます。
ポイントとしては以下の4つです。
- ポイント1: 書くべき内容を漏らさない
- ポイント2: レイアウトの基礎だけ押さえる
- ポイント3: 1つでもこだわったポイントを明記する
- ポイント4: 実績とモチベーションを紐付ける
1つずつ解説していきます。
ポイント1: 書くべき内容を漏らさない
転職におけるポートフォリオの目的は「実績を採用担当に見てもらうこと」です。
しかし、なんとなくポートフォリオを作っている人は、採用担当が見たい項目を書き漏らしていることも少なくありません。
以下の項目はポートフォリオに明記されているかチェックしてみましょう。
- 基本的なプロフィール
- エンジニアを目指す理由
- 学習した内容
- スキルセット
- 実績・制作物
- 開発環境
- 苦労した点・工夫した点
意外と「エンジニアを目指す理由」などは書かれていないことも多いよ!
ポイント2: レイアウトの基礎だけ押さえる
「ポートフォリオサイトを作ったけどレベルが低い…」と感じる人はレイアウトの基礎が押さえられていないことが多いです。
そんな方は、ノンデザイナーズ・デザインブックの「近接」「整列」「反復」「コントラスト」を守るだけで一気にクオリティが上がります。
それぞれの項目については、以下の記事にも解説されているので合わせて読んでみるといいですね。
ポイント3: 1つでもこだわったポイントを明記する
また、ポートフォリオを作成するにあたって、制作物のこだわりポイントを1つ必ず記載しましょう。
こだわりポイントといわれると難しく感じますが、一言で言うと「なぜその制作物を作ろうと思ったか?」ということです。
以下の記事に解説している「STEP 1: オリジナルアプリのアイデアを出す」に当たる部分です。
ポートフォリオにTwitterのクローンをメインに押し出している人は多いですが、正直それだけだと見栄えしません。
採用担当はまたTwitterのクローンか…と見飽きているよ!
したがって、作ったものよりも「なぜそれを作ろうと思ったか?」の動機が重要になります。
他のエンジニア志望者と差別化するためにも、こだわりポイントはぜひ明記しましょう。
ポイント4: 実績とモチベーションを紐付ける
採用においてエンジニア未経験者は、即戦力としてではなく「今後長期に渡って会社に貢献すること」を期待されています。
つまり、裏を返すと採用においては「過去の実績」と同じくらい「今後のやる気」が重要になります。
そして、一般的にエンジニア界隈での考え方としては「やる気」=「行動」と考える人が多いです。
単純に「やる気あります!」よりも「だからこういった学習をしました!」の方が説得力があるよ!
したがって、制作物において例えそれがプログラミングスクールの課題であったとしても、
- 自分の当時のスキル感
- 制作物を通じてどのようなスキルを伸ばしたいと感じていたか
- 作った結果スキルは伸びたか
といったことを詳しく書ければ、採用担当にも納得してもらいやすくなるでしょう。
まとめ:ポートフォリオのレベルは低くても見せ方を大事にしよう
ここまでの記事のポイントをまとめます。
- ポートフォリオのレベルは低くてもOK
- ただし見せ方は工夫しよう
- 制作物を見せるだけでなく過程も記載しよう
ここまで「ポートフォリオを作ってみたけどレベルが低い」と悩む人に向けて、考え方や具体的な対策をお話してきました。
ポートフォリオのレベルは高いに越したことはありませんが、転職を目指すだけなら、見せ方の工夫の方が重要です。
以下の記事で「高評価を受けるポートフォリオの作り方」について解説しているので合わせてご覧ください。月間で3000人が見る人気記事となっています。
また、ポートフォリオが作れたなら100%の完成度でなくても、早めに転職サイトへ登録するべきです。
なぜなら、企業側も採用したい時期というものがあり、特に人気企業はその傾向が顕著なためです。
以下の記事で「実際に使った転職サイトのみ」で未経験者におすすめの転職サイトを解説しているので、合わせてご覧ください。
【エンジニア転職を成功させる】
- ブラック企業には行きたくない
- わからないことだらけでサポートが欲しい
- 未経験でも企業はちゃんと選びたい
未経験からエンジニア転職を実現するためには、自分に合った転職サイトを使うべきです。
webの評判が良くても未経験者にはおすすめできない転職サイトも数多くあります。
その中で、僕が「実際に使った」転職サイトのうち、未経験者におすすめのサイトだけピックアップして解説します。
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