未経験から自社開発のwebエンジニアに転職したい人は多いですよね。
- モダンな開発環境でスキルアップしたい
- 風通しのいい環境で働きたい
- サービスが実際どんなふうに作られているか知りたい
など、今よりも仕事の充実度を上げたい!と考える人は少なくないでしょう。
しかし、自社開発企業は人気も高く、一般的に未経験から転職するのは難しいと言われています。
そこで、今回は現役エンジニアであり採用を担当することもある僕が
- 未経験から自社開発企業へ転職する難易度
- 自社開発企業の面談に効果的な対策
- 学習するべき内容と勉強法
について解説していきます。
未経験からweb系自社開発エンジニアへの転職は可能か?

まず、未経験から自社開発エンジニアへの転職ってそもそも可能なの?と疑問に思われる方も多いでしょう。
結論からお話すると、自社開発のweb系企業へ転職は可能ですが、難易度は決して低くありません。
ざっくりどれくらいの難易度か?と思われるでしょうが、目安はおよそ以下の通りです。
- 有名自社開発企業:ほぼ可能性ゼロ
- 内定の出る割合:5%ほど
- 必要な学習期間:半年〜1年
有名自社開発企業への転職はほぼ不可能
意外に思われるかもしれませんが、有名自社開発企業でも未経験採用を実施しています。

ただし、未経験入社のハードルは決して低いものではありません。
以下の記事では、実際に未経験からプログラミングスクールに通って30社の企業と面接をした体験談を語っています。
簡潔に書きますと、入社難易度は以下のような感じでした。
30社受けてわかった自社開発とSESと受託企業の入社難易度の違い
有名自社開発企業>>>自社開発=受託>|超えられない壁|>>SES
有名な自社開発企業であれば、新卒でも名だたる大学出身 or 小・中学校からプログラミングをしている人も普通にいます。
そうした人に負けない実績を持っていない限り、なかなか難しいのが現実と言えそうです。

もちろん完全に不可能ではないけど相当な勉強が必要になるよ!
内定が出るのは応募の5%
また、自社開発に採用される人であっても、内定までの道のりは簡単なものではありません。
以下の記事では、未経験から自社開発企業へ転職成功された方の選考結果が記載されています。
応募:約80社
↓
面接/面談:21社(カジュアル面談や選考辞退も含む)
↓
内定:4社
【未経験から転職】「28歳+空白期間1年+高卒+プログラミング経験なし」が、自社開発の企業からスカウト頂いてエンジニア転職する4ヶ月間の体験談
受託開発・SES企業への応募も含め、内定が出ているのは全体の5%です。

感覚だけど、確かにこれくらいしか内定は出ない印象だよ!
仮に自社開発に絞って転職活動をしたとすると、さらに内定が出る確率は低くなります。
しっかりと学習を積んだとしても、内定までにはなかなか至らないということを覚えておく必要があるでしょう。
必要な学習期間は最低半年・普通は1年以上
最近は
- 未経験からエンジニアを目指す人の増加
- コロナによる未経験採用枠の減少
によって、自社開発企業のハードルはさらに上がっており、平均的に1年ほどの学習期間がないと転職は難しいです。
未経験で自社開発志望の人は一年間の勉強を覚悟した方がいい。
— じゅうきち@IT転職コンサルタント (@vWLppvuW4U5Y9dd) December 23, 2020
自社は基本的に即戦力しか採用しないし、未経験はNGのところも多い。
最短でIT企業に就職するなら、SESも視野に入れるべき。
一般的な求人のSESはやばい可能性高いけど、選考基準高めのSESはスキルアップにもなる。
もちろん企業によって採用のハードルは異なるので一概には言えませんが、1つの目安として必要なレベル感といえるでしょう。

最近は未経験でもしっかり学習することが求められるよ!
未経験から自社開発企業に目指すなら必ずやっておくべきこと

ここまで未経験から自社開発企業へ転職する難易度についてお話しました。
しかし、実際のところ知りたいのは難易度ではなく、「どう転職に向けて行動していけばいいか?」ですよね。
ここでは、転職までに必ずやっておきたいことを整理してみます。
- 項目1:プログラミングの学習
- 項目2:ポートフォリオの作成
- 項目3:エンジニアとしてのキャリアの整理
- 項目4:自分が企業へ貢献できるポイントの洗い出し
項目1:プログラミングの学習
言うまでもありませんが、プログラミングの学習は必須です。
ざっくり何を学習すればいい?と思われるでしょうが、以下手順で学習を進めていくのがいいでしょう。
↓より詳しくどんな学習をすればいいか知りたい!と思われる方は、以下の記事で詳しく解説しています。
また、もしプログラミングスクールも検討するというのであれば、現状だとポテパンキャンプ一択です。

年齢 | 制限なし |
受講期間 | 5ヶ月 |
価格 | 40万円 |
受講体系 | オンライン |
場所 | どこでも可(転職支援は東京のみ) |
ポテパンキャンプはプログラミングスクールの中でも特にレベルが高く、自社開発企業への転職率が非常に高いプログラミングスクールです。
カリキュラムを見るとわかりますが、
- Ruby on Rails
- Rspec
- docker
- CircleCI
など、自社開発でも実際に使われているモダンな技術を学習することができます。
価格は高いように感じられますが、1ヶ月あたり8万円と他のプログラミングスクールと比較してもコスパが最強です。
無料でカウンセリングを実施しているので、まずは話を聞いてみることをおすすめします。
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項目2:ポートフォリオの作成
また、自社開発企業へ転職を狙うのであれば、ポートフォリオの作成は必須です。
なぜなら、ポートフォリオは実績を見せるための最も効果的な方法であるためです。

最近はポートフォリオがないとそれだけで落ちることも多いよ。。
どんなポートフォリオを作れば良いの?と疑問に思われる方は、以下の記事でも詳しく解説しているので合わせてご覧ください。
項目3:エンジニアとしてのキャリアの整理
未経験からエンジニアを目指すなら、どこの企業でも必ず
- なぜエンジニアを目指すのか?
- どんなエンジニアになりたいのか?
という質問は、ほぼ確実に聞かれます。
このときに曖昧な回答をしてしまうと、エンジニアとして転職することはできません。
とはいえ、エンジニアとして将来どうなりたいか説明が難しい…と思われる方は、以下の記事も参考にしてみてください。
項目4:自分が企業へ貢献できるポイントの洗い出し
企業が未経験でもエンジニアを雇う理由は、あなたを採用することで会社に長期的なメリットがあると判断するためです。
実際、127名の面接官が答えた採用基準でも、実に55%の面接官が「伸びしろがあるか」を重視しています。
Q「未経験でプログラマーを志望している人の採用基準を教えてください」
1「伸びしろがあるか」…55%
2「働き続けられるか / すぐに辞めないか」…17%
3「プログラマーとしての適性があるか」…17%
4「社会人マナーが身についているか」…8%
5「プログラミングスキルがあるか」…3%
127名の面接官に聞いた!未経験でも採用したプログラマー転職者の採用基準
つまり、「エンジニアとしての伸びしろ≒将来的な会社への貢献度」をアピールすることが重要です。
自分の過去の実績なども交えながら説明できるとグッと説得力が上がるので、
- 自分が貢献できるポイント
- 過去の実績
をセットで洗い出しておきましょう。

未経験には「技術力⇒これから」「成長速度⇒速い人」を求める傾向があるよ!
【対策3つ】未経験が自社開発企業を目指す+αの転職戦略

未経験から自社開発企業への転職を考えるなら、周りの応募者よりも1歩も2歩も抜きん出ていることをアピールする必要があります。

ちょっと良いくらいだけでは、なかなか内定までいかないよ!
つまり、他の応募者よりも何らかの形で+αを作っておくことが重要です。今回はその戦略を4つ紹介します。
- 量的なアウトプットを増やす
- アウトプットの質を上げる
- 現職と同業種の企業を狙う
量的なアウトプットを増やす
まず、量的なアウトプットを増やす方法です。
- スクールなどにお金をかけたくない
- 特別学歴や社会人歴が飛び抜けていない
という人には、最も現実的かつ誰でもできる方法です。
具体的にどのようなアウトプットをするか?というと、以下のようなイメージですね。
- 技術的な内容のブログを100記事まで毎日更新する
- プログラミングに関する書籍を10冊読んで内容をまとめる
- 毎週末の勉強会主催を3ヶ月続ける
やってみるとわかりますが、どれも継続して行うのは非常に難しいです。
もちろん、ただ実行するだけでなく「なぜそれをしたのか」「それをすることでどんな結果が出たか」などを考える必要はあります。
誰でもできるけど、誰もがやらないことは面接官からも高い評価を得られるでしょう。

「内定が出るのは応募の5%」で紹介した人も286日毎日ブログを更新してるよ!
アウトプットの質を上げる
未経験エンジニアで面接に来る中で多いのが、プログラミングスクールの課題をそのままポートフォリオとするパターンです。
このパターンは本当に多いですが、他の志望者との差別化にならないので、他に何か優れていない限り採用まで至りません。
望ましいのは、自分の経験の中で何か感じた課題を解決するようなシステムです。
高評価を受けるポートフォリオの作り方に関しては、以下の記事で解説しているので合わせてご覧ください。
現職と同業種の企業を狙う
最後に、現職と同業種のエンジニアを狙う方法があります。
- 物流関係 ⇒ 物流のシステムを提供している企業
- 製造業 ⇒ 製造の管理システムを提供している企業
のように同業種を狙うことで、エンジニアでありながらユーザー目線を持ってシステムを作ることができます。
自社開発企業では、当然のことですが、システムが使われなければ会社の利益になりません。
つまり、自社開発企業にとって実際にシステムを使う人の意見は非常に貴重です。
実際にシステムを使って、使いづらい点と改善点を説得力を持って説明できれば、採用の可能性も上がります。
以下のサイトのように、社内エンジニアへの転職に特化したサイトもあるので、一度見てみてはいかがでしょうか。
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未経験が自社開発企業をねらう際のおすすめ転職サイト
また、未経験から自社開発企業をねらうにあたって、転職サイトで何を使うか?も重要です。
なぜなら、エンジニア専用の転職サイトは未経験を対象とした求人を取り扱っていないケースも多いためです。

レバ○ックキャリアとかは未経験はあまり使えないよ!
実際に僕が過去に使った転職サイトで、未経験でもおすすめしたい転職サイトは以下の2つです。
- まずは多くの求人を見たい人へ:リクルートエージェント
- 未経験だからこそ充実サポートを受けたい人へ:マイナビエージェント×IT
まずは求人を見比べたい人へ:リクルートエージェント

リクルートエージェントは、「未経験からどんな転職先があるの?」と疑問を持つ方に最もおすすめのサービスです。
リクルートエージェントの強みはなんといっても、圧倒的な求人数の多さです。
↓dodaの約2.5倍、マイナビエージェントの約8倍の求人があります。

したがって、実際に第一候補として使う・使わないにしても、「どんな求人があるのか?」を探すのに非常に適した転職サイトといえます。
様々な求人を見ることによって、
- 自分の市場価値
- 企業に求められそうな制度や研修
- 自分が働くことになりそうな駅や土地
など、様々な情報を得ることができます。
年齢やポジションにもよりますが、普通に転職したいならリクルートエージェントがやっぱりお勧めです。
— ゆっこりん (@yukkorin225) September 11, 2020
サービスが特別いいかと言われると別に普通ですが、求人数が多いです。
(逆にD◯DAは求人の質が悪すぎるので登録やめたほうがいいです)
今回内定を貰った会社へのアプローチは、リクルートエージェントでして、運良くいいエージェントさんに巡り会えたのが大きかったです。ちなみに他の転職サイトでもエージェントサービスを使いましたが全然使い物にならんかったです。ハロワは無償で求人が出せる分、アレな企業も多いんでしょうなぁ…。
— ゆーえん@エバラ黄金の城 (@yu_en1976) October 28, 2020
担当者によりますが、数多くの求人を見れるだけでも、未経験からエンジニアを狙うなら利用する価値があります。
いくつか登録する転職サイトの1つとして登録しない理由はないでしょう。

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未経験で不安だからこそ充実サポートを受けたいなら:マイナビエージェント×IT

求人数はリクルートエージェントに劣りますが、その分、マイナビエージェントのサポートの手厚さは評判が非常に高いです。
私はマイナビエージェントさんに掲載されていた求人に応募→その求人を扱うエージェントに面倒を見てもらうって流れだったけんだけど、そのエージェントさんがとても丁寧で親身で大変感じが良くて、大手じゃないから取扱い少ないんだけど、それでも今のがダメだったら次もここで探そうかなって思った。
— 青空@三成四振りだったね!! (@sorasolla) March 5, 2018
2018年の楽天リサーチの調査では「20代の転職で信頼されている転職エージェント」でも1位になっています。
↓以下のように準備不足…という状況でも、手厚くフォローしてくれます。
【マイナビエージェントを使って感じたメリット】
— もちろー@20代凡人転職リーマン (@mochi_low) November 13, 2019
・かなり準備不足で面談行ったけど丁寧な対応
・しっかりとしたヒアリング
・手作業で求人選んでくれる
・求人案内が丁寧
・厳しめの意見もくれる
・マイページが使いやすい
・必要最低限のメールで好印象
・未経験歓迎の求人に強いイメージ#転職
もちろん、マイナビエージェントに登録したから転職が全て上手くいくわけではありません。
利用者の失敗事例も公式サイトで紹介されており、主体的に動けない人はエージェントを使っても失敗しやすい傾向にあります。
逆に言えば、
- 自分の中で転職したい企業像がある程度固まっている人
- 転職サイトでも活動をしようと考える人
など、転職を他人任せにしない人であれば非常におすすめできます。
異業種転職は様々な不安がつきものです。
20代であれば、未経験でも充実した転職サポートが期待できるのは大きなメリットと言えそうですね。
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まとめ:未経験から自社開発は簡単ではないが不可能でもない
ここまでのポイントをまとめます。
- 未経験から自社開発企業を目指すのは難しい
- 自社開発企業を目指すならしっかりと学習しておくことが重要
- プログラミングスクールを使うならポテパンキャンプ一択
- おすすめの転職サイトはリクルートエージェント
ここまで未経験からweb系の自社開発企業へ転職する難易度や転職の戦略を具体的に説明してきました。
未経験から自社開発企業へ行くのは簡単な道のりではありません。20社受けて1社内定が出ればいい方とすら言えます。
しかし、十分に対策をしておけば不可能というわけでも決してありません。学習をしっかりして、転職準備を進めていきましょう。
今回紹介したプログラミングスクール
- 自社開発への転職支援:ポテパンキャンプ
今回紹介した転職サイト
- リクルートエージェント:圧倒的求人数とサポートの丁寧さ◎
- マイナビエージェント×IT:未経験でも充実した転職サポート
また、今回紹介した転職サイト以外にも、以下の記事で実際に使った転職サイトのうち、未経験におすすめのサイトのみを厳選して紹介しているので、こちらもぜひご覧ください。
【エンジニア転職を成功させる】

- ブラック企業には行きたくない
- わからないことだらけでサポートが欲しい
- 未経験でも企業はちゃんと選びたい
未経験からエンジニア転職を実現するためには、自分に合った転職サイトを使うべきです。
webの評判が良くても未経験者にはおすすめできない転職サイトも数多くあります。
その中で、僕が「実際に使った」転職サイトのうち、未経験者におすすめのサイトだけピックアップして解説します。
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